今作は、まだ男性社会だったフランス料理界で、1人の女性が奮闘する姿を描いたストーリーです。
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あらすじ|実際の体験がモデルになった伝記映画
田舎のレストラン運営から大統領の専属料理人に転身
ストーリーは、田舎で個人のレストランを経営していた、オルタンス・ラボリ(ダニエル・デルプシュ役)に、大統領からの迎えが到着したところからはじまります。
もちろん、大統領からの申し出は、専属料理人の件でした。
料理人として、キャリアを積む最高のポストですが、オルタスの応えは別のものでした。
オルタンスは、自分には家庭料理しかできないので、自身がないと一度断ります。
一度断ったものの、大統領からの要望は「おふくろの味」と言われます。
そこで、挑戦してみる決心をし、男性ばかりの大統領の調理場へのりこみました。
史上初の官邸・女性料理人
自分の味が求められたからには、全力で挑むオルタスですが、大統領に『どんな料理が好みか』などの会話をすることもできません。
周囲の男性陣からは、嫉妬や妬みが混じった、不愉快な態度をとられる毎日です。
持ち前の負けん気もあり、オルタンス自身も「キリッ」と跳ね返します。
男性料理人からの反発がある中で、オルタスを応援する人も、少しづつ増えていきます。
オルタスの助手に抜擢された、新米料理人ニコラや給仕長のジャン・マルクが、オルタスの料理に対しての真摯な姿を見て、率先してサポートしてくれるようになりました。
女性だからこその家庭料理
オルタスは、抜擢されたからにはと、大統領の好む味・メニューを作りたいと奮闘します。
しかし、専属と言っても一介の料理人に違いはなく、大統領に好みを聞ける機会はありません。
オルタスは、リサーチした結果を基に、大統領が求めるフランスの家庭的なおもてなしメニューを作ります。
もちろん家庭的といっても、色とりどりの野菜や、お肉や魚にはフルーティーなソースがかけられ、美味しそうで盛り付けもアートのようで、食べる人が笑顔になる料理ばかりです。
徐々に大統領へ感想や、食材の提案なども直接する機会をもち、料理も大統領に認められるようになります。
オルタスは自身の料理に、独自で選び抜いた食材を、自由に調達できるようになりましたが、男性料理人との衝突は消えませんでした。
多くの女性は昔から、日常的に家族や周囲の人のために、健康などを考えて料理をしています。
オルタスも、大統領にとって何が一番良い料理かを考え、丁寧に一皿づつ料理していったからこそ、大統領も喜んでくださったのでしょう。
DEFUGAMIの感想
今回のレビューでは、あらすじを一通りお伝えしましたが、ぜひ一度この映画をみてください。
今では、料理人の世界も多くの女性が活躍していますが、当時は劇中に描かれていること以外にも大変な思いをされていたはずです。
そんな中でも、しっかりと一歩づつ歩む姿に元気づけられます。
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